制度の外で遊ぶ-富士見台カフェ

誰もが地域で自分らしく暮らすこと。私たちは重度訪問介護の支援に、その実現の可能性を感じています。 ですがそれは、制度を利用している以上、どうしても様々な制約を受けることになります。ときにその制約 こそが、障害になってしまうこともあるのです。そして、性自認に困難さを抱えた知的障害のある人、服役 中の触法障害者、病んでしまい生活保護を受けながら働くヘルパー、発達障害から人間関係につまずくヘル パー…様々な人たちとの出会いから、障害福祉制度による支援の限界を知りました。 そこで、私たちは制度にとらわれない自由な活動の場を創りました。そこには支援目標や支援計画はありま せん。成長――マイノリティが、マジョリティのマジョリティによるマジョリティのための社会規範を内面 化し、順応するに至ること――も求めません。そもそも、ヘルパーも利用者も先生も生徒もいないのです。 在るのは人と人だけ。そして、それぞれのマイノリティ性を尊重しながら、互いにケアしケアされることで 生じる関係性の変化に、身を任せる場になります。

ドネーション食堂「土曜日のスプーン」 

 富士見台カフェでは、毎週土曜日の12時から17時まで、食堂「土曜日のスプーン」をやっています。 食堂のスタッフは普段、地域でアパートを借りて暮らす知的障害のある人の暮らしを支える、ヘルパー の仕事をしています。支援でよく行くファミレスやファストフード、福祉系のカフェなどでありがちな、大味の料理とは別の料理を出したいと思いましたできるだけ無農薬や減農薬で栽培された旬の野菜と、良質な調味料を使ってひと手間を加えるシンプルな料理。だけど日々の食卓には出てこないであろう、ちょっとした驚きのある美味しいものを。そんな料理を、お金に余裕のある人だけで はなく、遊びに来てくれた人みんなに食べてもらいたい。それでドネーションにしました。

まちの小さな図書室 「ヒビノクラシ文庫」

福祉やエコロジーの本を中心に絵本や雑誌もあります。
電源とフリーWIFIもご用意しています。
貸し出しも行っております。

ギャラリーや上映会会場としてもお使いいただけます。

使用料は無料です。お気軽にお問合せくださいませ。