自立生活支援ヒビノクラシ舎

あたりまえで大切な日々の暮らし


お財布と相談しながら毎日の献立を考え、スーパーで買い物して、作って食べる。お風呂上りに冷たいものが欲しくなれば、散歩がてら近くのコンビニへ行き、公園のベンチで夜風にあたりながらジュースを飲む。週末は家でゴロゴロ過ごすこともあれば、一日中電車を乗り継いで街をブラブラすることもある。カラオケボックスで歌ったり、雑誌やCDを買いに行ったりもする。たまには遠出をして、ちょっといいご飯を食べたいから、お小遣いを節約してみたりする。

「今日の朝はパンじゃなくて、ご飯とみそ汁がいい」
「お部屋で過ごす予定だったけど、やっぱり今からお出かけしたい」
「今は気分じゃないから、お風呂は明日の朝にする」

 こんなささやかであたりまえのことも、集団処遇を前提とする入所施設やグループホームの暮らしでは、叶わぬ夢となります。ですが、重度訪問介護の支援制度を利用すれば、たとえ重い知的障害があろうとも、地域でアパートを借りて、あたりまえに個々別々の暮らしを営むことができるのです。私たちは、ひとそれぞれに形がちがう、ささやかであたりまえの暮らしを自立生活と呼び、それを広め、支えていきます。